前回までで、VS Codeへのインストールとログインは完了しました。今回はいよいよ「実際に動かしてみる」回です。
……なのですが、結論から言うと、わたしはここで盛大に回り道をしました。ずっと別物(GitHub Copilot)を操作していて、それに気づかなかったのです。
でもこの回り道こそ、同じ環境を使う人がつまずきやすい〝あるある〟だと思うので、恥ずかしながらそのまま記録に残します。
やりたかったこと:Claude Codeにファイルを1つ作らせる
最初の動作確認として、安全な「ファイルを1つ作らせる」というお題を選びました。お試し用に claude-test という空フォルダを作って開き、チャット欄にこう指示しました。
このフォルダに、test.txt というファイルを作って、中に「Claude Codeのテスト成功」と書いてください。
すると、ファイルはちゃんと作られました。test.txt が生成され、中身も指示どおり。一見、大成功です。
違和感:「確認」が出ずに、いきなり作られた
ところが、ひとつ引っかかりました。
事前の理解では、Claude Codeは安全のために「このファイルを作っていいですか?」と確認してから実行するはずでした。ところが今回は、その確認画面が出ないまま、いきなりファイルが作られたのです。
「確認なしで動いたぞ? どこかで設定が変わったのか?」——ここから原因探しが始まりました。
原因判明:操作していたのは「Claude Code」ではなく「GitHub Copilot」だった
権限モードを確認しようとチャット欄まわりをよく見たところ、決定的なヒントが2つ見つかりました。
ひとつは、AIの返答の隅に小さく書かれていた表示。「GPT-5 mini」と出ていたのです。Claudeで動いているはずなのに、なぜGPT?
もうひとつは、権限モードの設定を開いたときに出た一文。「Copilot は構成済みの設定を使用します」——ここで全部つながりました。
つまり、わたしがずっと話しかけていたチャットは、Anthropic公式の「Claude Code」ではなく、VS Codeに元から入っている「GitHub Copilot」のチャットだったのです。
CopilotはAIモデルとしてClaude(HaikuやSonnet)も選べるので、名前も雰囲気も似ています。だから気づかないまま、ずっとCopilotにファイルを作らせていた、というのが真相でした。道理で、わたしが見ていた「Claude Codeの権限モード」の説明と、画面の挙動が食い違っていたわけです。
なぜ間違えたのか:VS Codeには〝似たチャット〟が複数ある
振り返ると、間違えた原因は明確でした。VS Codeの中には、見た目のよく似た「AIに話しかけるチャット」が複数同居しているのです。
- GitHub Copilot Chat … VS Codeに標準で入っているAIチャット。モデルとしてClaudeも選べる。
- Claude Code(Anthropic公式) … 今回インストールした、赤いスパークアイコンの拡張機能。
どちらもチャット欄があり、どちらもファイルを作れて、どちらもClaudeを名乗れる。初見では本当に見分けがつきません。
解決:赤いスパークアイコンが「本物のClaude Code」
切り分けの決め手は、左端の縦アイコン列にある「赤いスパークアイコン」でした。これをクリックして開くパネルが、Anthropic公式の本物のClaude Codeです(”New session” や Local / Web タブがあるのが目印)。
そちらのパネルに切り替えて、改めて指示を出しました。
このフォルダに test2.txt というファイルを作って、中に「Claude Code動作確認」と書いてください。
今度は、
- ログに Write c:\…\test2.txt と表示され、
- test2.txt が作られ、中身も「Claude Code動作確認」と正しく書き込まれ、
- 入力欄の下の権限モードも、ちゃんと「Ask before edits(編集前に確認)」になっている
——という、想定どおりの動きになりました。これが、本物のClaude Codeで動かせた瞬間です。
見分け方まとめ:CopilotとClaude Codeを取り違えないために
同じ沼にはまらないよう、見分けるポイントを整理しておきます。
- アイコンで見分ける … 左端のアイコン列で、Claude Codeは赤いスパークアイコン。Copilotとは別のアイコン。
- モデル表示で見分ける … 返答の隅に「GPT-5 mini」などGPT系の名前が出ていたら、それはCopilotの可能性が高い。
- 設定の文言で見分ける … 権限設定に「Copilot は…」と書かれていたら、それはCopilot。
- パネルの作りで見分ける … Claude Codeのパネルは “New session”・”Local / Web” タブ・”Ask Claude to edit…” の入力欄が目印。
おわりに
今回の動作確認、本来なら一発で終わるはずが、わたしは「Copilotを操作していた」ことに気づかず、ずいぶん遠回りをしました。
でも、おかげで「VS Codeには似たAIチャットが複数あり、取り違えやすい」という、初心者にとって本当に大事な落とし穴を、身をもって知ることができました。これから同じ環境を触る人は、まず赤いスパークアイコンを目印にしてください。それが、あなたが入れた本物のClaude Codeです。
次回は、いよいよこの本物のClaude Codeを使って、実務に近い作業を試していきます。