Claude Codeのインストールが完了して、次に考えたのは「どの環境で使うのが一番いいのか」でした。
毎回PowerShellを開いてコマンドを打ち込んでいくのか。それとも、使い慣れたエディタの中でそのまま動かせるのか——。調べれば調べるほど、答えははっきりしてきました。
ローカル環境でClaude Codeを動かすなら、VS Code(Visual Studio Code)拡張機能版が最も適した選択肢です。
なぜそう言えるのか。その根拠を4つに分けて整理します。さらに記事の末尾では、もう一つの選択肢である「Cowork」についての最新情報もお伝えします(これは調べていて、わたし自身が驚いた内容でした)。
根拠1:【一元化】すべての作業が1つの画面で完結するから
VS Codeを使う最大のメリットは、作業に必要なすべての道具が1つのウィンドウに集約されることです。
- 左側に「ファイル一覧(フォルダ構成)」
- 中央に「ファイルの中身(エディタ)」
- 下部に「ターミナル(コマンド実行画面)」
- 右側に「Claude Codeとのチャットパネル」
これらを同時に表示できるため、画面を行ったり来たりする「視線移動」や「ウィンドウの切り替え」による疲労とストレスが劇的に減ります。
そしてこれは、わたしが勝手にそう思っているわけではありません。Anthropic自身の公式ドキュメントでも、VS Codeを日常的に使うユーザーには拡張機能版がCLI版(ターミナル)より推奨されていると明記されています。作り手が「こちらが本筋」と言っている、ということです。
根拠2:【文脈理解】AIが「あなたの今の状況」を深く把握できるから
VS Codeという環境の中でClaude Codeを動かすことで、AIはただのチャット相手ではなく「あなたの隣に座って画面を見ている相棒」になります。
具体的には、次のような「作業文脈」をAIが直接読み取れます。
エディタ上でテキストを選択するだけで、ClaudeがそのコードやテキストをAIが自動的に見てくれます。プロンプトボックスの下部に「何行が選択中」と表示され、必要なければ目のアイコンで非表示にも切り替えられます。
@ を入力するだけで、開いているプロジェクト内のファイルやフォルダを指定できます。ファイル名を途中まで打つだけで候補が出てくるので、「このファイルを読ませたい」というときにファイルパスをコピーして貼る手間がいりません。
これらの仕組みによって、「このコードの意味を教えて」「ここの部分だけ修正して」といった直感的な指示が、非常に正確にAIに伝わります。
根拠3:【安全性】変更箇所が視覚的にわかりやすく、実行前に確認できるから
AIにファイルの編集を任せた際、ターミナルだけで作業していると、どこがどう書き換えられたのかを一目で把握するのは困難です。
しかしVS Codeを使えば、AIによる修正案がエディタ上で赤色(削除)と緑色(追加)のインライン差分として表示されます。意図しない変更が含まれていないか、あなたが「承認する前に」目で見て確認できます。
さらに、2026年に追加された「Planモード」という機能があります。これは、AIが実際にファイルを変更する前に「これからこういう手順で作業します」という計画を先に提示してくれるモードです。計画の内容を確認して修正を加えてから、実行を許可できます。
つまり安全確認のステップが、
- 計画を事前に見る(Planモード)
- 差分で変更箇所を確認する(インライン差分)
という2段構えになっているわけです。「AIが知らないうちにファイルをいじっていた」という事態を防ぎやすい環境です。
根拠4:【シームレスな連携】作成→実行→修正のサイクルが止まらないから
ローカルでアプリや自動化ツールを作る際、「AIにコードを書かせる→実行してテストする→エラーが出たら修正する」というサイクルを何度も回すことになります。
VS Codeなら、この一連の流れが1つの画面の中で完結します。
- AIにコードを書かせる → 右のチャットパネルで指示
- すぐに実行する → 下のターミナルで実行
- エラーが出る → エラーログをそのまま右のチャットに投げる
- AIが原因を調べて修正する → 差分で確認してから承認
この「投げる→確認→修正→また投げる」というサイクルを、画面を離れずに回し続けられることが、VS Code拡張機能版の最大の強みです。
補足:「Cowork(デスクトップアプリ)」について——最新情報があります
ここで、もう一つの選択肢であるCoworkについて、重要なアップデートをお伝えします。
以前の情報では「ベータ版・Maxプラン(月額1万円以上)のユーザー優先」という状況でした。ただし、これは現在は古い情報です。
2026年4月9日、CoworkはGA(正式リリース)となりました。ベータの表記が外れ、Pro(月額2,900円)以上のすべての有料プランに自動的に含まれるようになっています。
つまり、すでにProプランを持っているわたしには、Coworkも今すぐ使える状態になっていたということです。調べていて、これは正直驚きました。
Coworkは、Claude Codeと同じエージェントの仕組みを使いながら、ターミナルを一切開かずにデスクトップアプリのチャット画面から使えるツールです。プログラミングを一切行わず、「複数のCSVをExcelにまとめて」「このPDFフォルダを整理して」といった事務的な作業をAIに丸投げしたい場合には、こちらのほうが手軽に始められます。
ただし、使い分けの基準はこうです。
- Cowork向き:ファイル整理・PDF処理・資料まとめなど、純粋な事務作業をAIに丸投げしたい場合
- VS Code拡張機能版向き:ウェブサイトの構築・ファイルの中身を確認しながら作業したい場合・AIと一緒にツールやシステムを作っていきたい場合
わたしの業務(ITヘルプデスク・オウンドメディア運営)に当てはめると、ウェブページの構築や記事制作まわりはVS Code拡張機能版を、ファイル整理やクライアント資料の処理などはCoworkを、という使い分けになりそうです。
まとめ
Claude Codeをローカルで動かす環境として、VS Code拡張機能版をおすすめする理由は4つあります。
- 一元化 … すべての道具が1画面に集まる(Anthropicも推奨)
- 文脈理解 … テキスト選択・@メンションでAIが状況を直接読み取れる
- 安全性 … Planモード(事前計画確認)+インライン差分(変更箇所確認)の2段構え
- シームレスな連携 … 作成→実行→修正のサイクルが1画面で回り続ける
そしてCoworkは、もはや「いつか使えるようになる別のツール」ではなく、すでにProプランに含まれている、今日から使えるツールになっています。
用途に応じて2つのツールを使い分けながら、業務を効率化していく——そのための土台が、今のわたしの手元にはすでに揃っていました。