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05.Xiaomi(HyperOS)のいらないアプリをADBで消した話 ── 実際に32個、片付けてみた

2026.06.17 1 min read
ARTICLE HERO

新しく触ることになったXiaomi機(MediaTek版・HyperOS)。
電源を入れた瞬間から、使う予定のないアプリがずらりと並んでいて、正直〝うっ〟となった。広告系、他社のプリイン、独自ストア……。普段使いのPOCO X7 Proで一度ADBデバボートをやっていたので、「これ、また消せるやつだ」とすぐ分かったのだけど、肝心のやり方をきれいに忘れていた。

というわけで、AIに相談しながら手順を一から組み直し、最終的に32個のアプリを片付けた。その記録を、自分の備忘も兼ねて残しておく。同じように〝消したいのに消せない〟で困っている人の役に立てば。

⚠️ 先にひとこと。この作業は自己責任で。消してはいけないシステムアプリを消すと不具合が出ます。本記事は --user 0 という元に戻せる安全寄りの方式を使っていますが、それでも「分からないものは触らない」が鉄則です。


なぜ「普通には消せない」のか

プリインのシステムアプリは、アプリ一覧から長押ししても「アンインストール」が出てこない(出ても「無効化」止まり)ことが多い。これを消すには、PCとスマホをUSBでつないで ADB(Android Debug Bridge) というツールから命令を送る必要がある。

今回使ったのはこのコマンド。

adb shell pm uninstall -k --user 0 パッケージ名

--user 0 は「いまのユーザーからアプリを取り除く」という指定で、システム領域そのものには手を付けない。だから、

  • 文鎮化(起動不能)のリスクが低い
  • あとからコマンド一発で復活できる
  • ファクトリーリセットすれば全部戻る

という、いいとこ取りの方式になる。〝消す〟というより〝棚の奥にしまう〟に近いイメージ。


用意するもの

  • Windows PC
  • USBケーブル(データ通信できるもの)
  • Xiaomiのスマホ本体

これだけ。


STEP 1|PCにADBを入れる

「Android SDK Platform Tools」で検索して、公式(developer.android.com)から platform-tools-latest-windows.zip をダウンロード。C:\platform-tools あたりに解凍する。

解凍したフォルダを開いて、アドレスバーに cmd と打ってEnter。そのフォルダの場所でコマンドプロンプトが開くので、PATHを通さなくてもそのまま使える。

adb version

バージョンが表示されれば準備OK。


STEP 2|スマホ側の設定

  1. 設定 → デバイス情報 → HyperOSバージョン を7回連打して〝開発者〟になる
  2. 設定 → 追加設定 → 開発者向けオプション を開く
  3. 次をオンにする
    • USBデバッグ
    • USB経由でインストール
    • USBデバッグ(セキュリティ設定) ← Xiaomi特有。これを忘れると弾かれることがある

USBでPCにつなぎ、接続モードを 「ファイル転送(MTP)」 にしておく。


STEP 3|つながっているか確認

adb devices

初回はスマホ側に「USBデバッグを許可しますか?」と出るので 「常に許可」→ OK。

List of devices attached
xxxxxxxx    device

device と出れば成功。unauthorized のときはスマホの許可ダイアログをもう一度確認。


STEP 4|入っているアプリ一覧を出す

消す前に、実機に入っているパッケージ名を必ず確認する。機種やロットで名前が微妙に違うので、ここは横着しないほうがいい。

adb shell pm list packages

miui 関連だけ絞り込みたいときは、

adb shell pm list packages | findstr miui

STEP 5|実際に消していく

ここからが本番。コマンドの型はこれ。

adb shell pm uninstall -k --user 0 パッケージ名

Success と出れば成功。Failure [not installed for 0] は「もう無い」だけなので無視でOK。

そして、ここでひとつ大きなハマりどころに遭遇したのだけど、それは後述する。


実際に消したアプリ一覧(全32個)

おサイフケータイ(FeliCa)・タッチ決済・セキュリティ関連は意図的に残したうえで、最終的にこうなった。

  • 削除(アンインストール):29個
  • 無効化(disable-user):3個

① 広告・トラッキング・他社プリイン

アプリ パッケージ名 メモ
MIUIシステム広告(MSA) com.miui.msa.global システム全体の広告
Analytics com.miui.analytics 解析・データ送信
GetApps com.xiaomi.mipicks 独自アプリストア
ロック画面マガジン com.miui.android.fashiongallery 壁紙が自動で変わる広告機能
おすすめ/Discover com.xiaomi.discover レコメンド・広告配信
クリーナー com.miui.cleaner 広告入り掃除アプリ
Facebook常駐① com.facebook.appmanager 本体なしでも残る常駐
Facebook常駐② com.facebook.system 同上
Facebook常駐③ com.facebook.services 同上
Amazon Music com.amazon.mp3 プリイン
Amazon常駐 com.amazon.appmanager プリイン
moomoo証券 com.moomoo.trade プリインの投資アプリ

② Xiaomi純正アプリ

アプリ パッケージ名 メモ
Miブラウザ com.mi.globalbrowser Chromeを既定に変更
Miミュージック com.miui.player
Mi動画 com.miui.videoplayer
ゲーム com.xiaomi.glgm
Miストア(買い物) com.mi.global.shop
Miコミュニティ com.mi.global.bbs
アプリヴォルト(-1画面) com.mi.globalminusscreen ホーム最左の画面が消える
イエローページ com.miui.yellowpage
バグレポート com.miui.bugreport
WPS Office(Lite) cn.wps.xiaomi.abroad.lite
クイックフレーズ com.miui.phrase

③ Google系アプリ

アプリ パッケージ名 メモ
YouTube com.google.android.youtube
YT Music com.google.android.apps.youtube.music
Google TV(動画) com.google.android.videos
Gemini com.google.android.apps.bard パッケージ名は今も “bard”
Google Meet com.google.android.apps.tachyon
Google Home com.google.android.apps.chromecast.app

④ 無効化したアプリ(削除できなかった3つ)

下の3つだけは pm uninstall だと Failure [-1000] というエラーで消せなかった。そこで無効化(disable-user)に切り替えて対応。アプリ一覧・ホームから消えて動作も止まるので、実用上は削除とほぼ同じ。

アプリ パッケージ名 対応
天気 com.miui.weather2 disable-user
メモ com.miui.notes disable-user
コンパス com.miui.compass disable-user

残したもの(ここは触らない)

〝消したい気持ち〟が先走ると、消してはいけないものまで手にかけてしまう。特に次は残すこと。

種別 例 理由
おサイフケータイ/FeliCa com.felicanetworks.mfm.main ほか タッチ決済に必須
NFC本体 com.android.nfc
Google ウォレット/Pay com.google.android.apps.walletnfcrel
端末を探す com.xiaomi.finddevice 紛失・盗難対策
セキュリティ com.miui.securitycenter ほか HyperOSの根幹
残したGoogle系 Android Auto / Google One / Chrome 自分は使うので

このへんは「名前を見ても意味がわからないものは全部残す」くらいで、ちょうどいい。


ハマったところ(ここが本記事のキモ)

その1|cmdに複数行をペーストしても、2行目以降が実行されない

最初、消したいコマンドを30行ほどまとめてコピペした。すると……最初の1行しか実行されていなかった。画面には全行が文字として流れているのに、結果(Success)は1個だけ。Windowsのコマンドプロンプトに複数行を貼り付けると、改行の扱いの都合で2行目以降がうまくEnter実行されないことがあるらしい。

解決策は、バッチファイル(.bat)にしてしまうこと。platform-tools フォルダで、

notepad debloat.bat

とやってメモ帳を開き、adb shell pm uninstall -k --user 0 ○○ の行を全部貼り付けて保存。最後に pause を1行足しておくと、実行後に画面が止まって結果を確認できる。あとはコマンドプロンプトで debloat.bat と打つだけ。今度は1行ずつ確実に走って、各行の下に結果が出た。気持ちいい。

その2|Failure [-1000] で消せないアプリがある

天気・メモ・コンパスの3つだけ、Failure [-1000](DELETE_FAILED_INTERNAL_ERROR)で削除を拒否された。-k を外して再挑戦してもダメ。HyperOSの一部アプリは --user 0 での削除をブロックするらしい。

ここは無効化に切り替えて回避できた。

adb shell pm disable-user --user 0 com.miui.weather2
adb shell pm disable-user --user 0 com.miui.notes
adb shell pm disable-user --user 0 com.miui.compass

無効化できたかは、

adb shell pm list packages -d

で〝無効化済み一覧〟を表示して確認。3つが並んでいればOK。


完了後にやること(スマホ側)

  1. 端末を再起動。これで削除・無効化が画面に反映される。
  2. ホームの残骸を片付ける。消したアプリのアイコンやウィジェットが残っていたら、長押し→「削除」やドラッグで外す。空っぽになったページも編集モードで削除。com.mi.globalminusscreen を消したので、ホーム最左の-1画面は無くなっている。
  3. 既定アプリの再設定。設定 → アプリ → 既定のアプリ で、ブラウザをChromeにするなど。
  4. おサイフケータイ・主要機能の動作確認。タッチ決済・カメラ・電話・Playストアあたりを一度開いて確認。
  5. USBデバッグをオフに戻す(セキュリティ)。開発者向けオプションのUSBデバッグをオフに。

元に戻したくなったら

削除したアプリは、

adb shell cmd package install-existing パッケージ名

無効化したアプリは、

adb shell pm enable パッケージ名

で復活する。-k を付けて消していたのでデータも残っていて、戻したときもそのまま使える。最悪、ファクトリーリセットすれば全部元通り。


まとめ

  • システムアプリは ADB + pm uninstall -k --user 0 で、安全寄りに消せる
  • 複数コマンドは .batファイルにすると確実
  • -1000 で消せないものは disable-user で無効化して回避
  • おサイフケータイ・セキュリティ系は残す
  • 困ったら 元に戻せるので、思いきって試せる

プリインを片付けたあとのホーム画面は、本当にスッキリして気持ちがいい。〝自分の道具〟をやっと自分の手に取り戻した感覚、というと大げさだけど、それに近い満足感がある。

OTA(大型アップデート)後に一部のアプリがしれっと復活していることがあるので、そのときはまた debloat.bat を流せばいい。一度作っておけば、次からは数秒で終わる。これも〝育てる道具〟のひとつだ。


※ 本記事の手順は自己責任でお願いします。パッケージ名は機種・地域・ロットで異なる場合があるため、必ず STEP 4 の一覧表示で実機の名前を確認してから実行してください。