Claude Codeのインストールと初期設定が、ようやく完了しました。
さて、入れたはいいものの——「で、これで何をすればいいの?」というのが、正直なところでした。
インストール前にも、インストールしながらも、ネットの記事や書籍をけっこう読み漁りました。そこには、こんな表現が並んでいます。
- ファイルやフォルダを瞬時に整理できます
- データの抽出・集計とレポート作成が得意です
- 議事録やビジネス文書を自動で作成・整形してくれます
- プログラミング不要でアプリや自動化ツールが作れます
- Web検索や外部サービスとの連携もできます
……うん、分かる。分かるんだけど、「じゃあ、わたしの仕事に当てはめると、具体的にどういうことなの?」が、どうしても読み取れなかったんです。
どこか他人事というか、〝誰にでも当てはまりそうで、誰にも刺さらない〟表現というか。自分ごとにならないまま、ページを閉じる——そんな繰り返しでした。
だったら、自分で当てはめてみよう
そこで発想を変えました。「一般的な活用事例」を読んで自分に当てはめようとするのではなく、先に〝自分がやりたいこと〟を整理して、そこにClaude Codeを当てはめてみよう、と。
わたし自身の仕事を、改めて書き出してみました。
わたしは個人事業主として、中小企業や個人事業主向けのITヘルプデスクを営んでいます(屋号:sbcc)。具体的には、PCトラブル対応・ウェブサイトの構築と保守・メールアカウント管理・PC資産管理など、〝社内にIT部門を作れない小さな会社のIT担当〟を外から請け負っている、というイメージです。
加えて、2つのオウンドメディアを運営しています。旅の記録を発信する wayfaring.jp と、日常のITの困りごとを解決する情報を発信する itw.jp(ITWiz) です。
この仕事をベースに、「自分がClaude Codeに頼みたいことは何か」を素直に書き出してみました。すると、だんだん輪郭が見えてきました。
自分に当てはめてみたら、5つに整理できた
1.【ファイル・メディア整理】記事制作で溜まっていく素材を、自動で仕分ける
wayfaring.jpやitw.jpの記事を作っていると、取材写真・スクリーンショット・下書きテキスト・参考動画など、種類も量もバラバラなファイルが、気づくとフォルダに溜まっていきます。ある程度フォルダ分けはしているものの、中がカオスになってきたタイミングで、整理の手が止まってしまう——これがずっと課題でした。
Claude Codeに「このフォルダの中を、画像・テキスト・動画に分けて、ファイル名に日付を付けて整理して」と日本語で指示するだけで、フォルダ構造の作成からファイルの移動・リネームまで、まとめて実行してくれます。
クライアントのPC整理を代行するときにも、同じやり方がそのまま使えます。「このPCのダウンロードフォルダを整理して」と頼めば、手作業なら半日かかる作業が、数分で終わります。
⚠️ ファイルの移動・削除は取り消しがきかない操作です。実行前に必ず確認画面(defaultモード)で内容を確認してから進めるようにしてください。
2.【音声文字起こし+要約】打ち合わせの録音から、そのまま報告書の下地を作る
クライアントへのヒアリング、ITサポートの打ち合わせ、取材の録音——こうした音声データを、毎回手作業で聞き返しながらメモにまとめるのは、地味に時間を食う作業です。
文字起こし済みのテキストをClaude Codeに渡して、「決定事項」「対応が必要な項目」「次回までのアクション」に分けてまとめてもらう——これだけで、報告書や議事録の下地が一気に出来上がります。
itw.jpの記事ネタ出しや、クライアントへの月次報告書作成の下準備としても、すぐに使える応用です。
(音声ファイルを直接Claude Codeに読ませるにはWhisperなどの外部ツールとの連携が必要ですが、まず「文字起こし→Claude Codeで構造化」の流れから始めるのが現実的なステップです。)
3.【自動化ツール・アプリ構築】繰り返し発生する業務を、ボタンひとつで終わらせる仕組みを作る
これが、今回わたしが最も興味を持っているところです。
「プログラミング不要でアプリが作れます」という説明文を読んで、最初は〝本当に?〟と半信半疑でした。でも、具体的に自分の業務に当てはめてみると、作りたいものがいくつも思い浮かんできました。
たとえば、こんな指示が通ります。
- 「毎月クライアントに送る作業報告書を、テンプレートから自動で生成して」
- 「複数クライアントの契約更新日を一覧にして、期限が近いものを上に並べて」
- 「itw.jpの記事をMarkdownで書いたら、WordPressに投稿できる形式に自動変換して」
Claude Codeが必要なコードを自分で書いて、動かして、エラーが出たら自分で原因を調べて修正してくれます。わたしは指示を出すだけです。
さらに、これはクライアントへの提供価値にもなります。「うちの会社でも、こういう繰り返し作業を自動化できないか?」という相談に対して、Claude Codeを使って即席でツールを作って見せる——これは、ITヘルプデスクとしての差別化になると感じています。
4.【ウェブサイト構築・運用支援】HTMLやCSSの知識がなくても、ページを作る・直す・改善する
クライアントから受け持っているウェブサイトの構築・保守管理は、わたしにとって今まさに課題になっている領域です。
Claude Codeはここでも助手として動いてくれます。
- 「このデザインのHTMLをWordPressに貼り付けられる形に変換して」
- 「このランディングページの文章を読んで、SEO的に改善すべき点を指摘して」
- 「お問い合わせページのフォームをHTMLで作って」
実は、この記事シリーズ自体がその実例です。Markdownで書いた記事を、WordPress用のHTML断片に変換する作業を、一連の制作の中でClaude Codeに任せてきました。その流れがそのまま、クライアントのウェブ運用にも使えると確認できています。
5.【外部サービス連携・MCP】普段使いのツールをつないで、業務をまたいだ自動化を実現する
MCP(Model Context Protocol)という拡張機能を使うと、Claude Codeを外部のサービスと直接つなぐことができます。
sbccの業務は、複数のクライアント・複数のツールにまたがっています。そこで効いてくるのが、こういった使い方です。
- 「Googleカレンダーを見て、今月のクライアント訪問予定を一覧にして」
- 「Googleドライブの見積書フォルダから今月分を集めて、請求金額の合計を出して」
- 「調査した内容をまとめて、Slackの指定チャンネルに投稿して」
一度接続設定(MCP設定)を済ませてしまえば、あとは日本語で指示するだけです。〝情報を集めてまとめる〟という、地味に時間を取られる業務が、大幅に短縮できます。
まとめ:「自分ごと」にしてから、初めて見えてきた
正直に言うと、一般的な活用事例を読んでいた段階では、Claude Codeがどう使えるかは半分も見えていませんでした。
でも「先に自分のやりたいことを書き出す→そこにClaude Codeを当てはめる」という順番に変えたとたん、5つの事例がすっと言葉になりました。
ファイル整理・音声文字起こし・自動化ツール・ウェブ構築・外部サービス連携——これらは、わたしの業務(ITヘルプデスク+オウンドメディア運営)に引き寄せて考えたときに、初めて「あ、これはわたしに使えるな」と感じられたものです。
〝一般的な活用事例〟が自分ごとにならないと感じている人は、ぜひ同じように一度「自分が毎日やっている仕事の中で、面倒だと感じていること」を先に書き出してみてください。そこから当てはめていくと、Claude Codeの輪郭がずっとはっきり見えてくるはずです。