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03.なぜ更新しても「最新版にして」が消えないのか?──PowerShellの正体と、Gitを入れる理由

2026.06.16 1 min read
ARTICLE HERO

前回までの記事では、Claude Codeを入れる〝前〟の注意点と、手順の全体像をまとめました。今回からは、実際に自分のWindowsパソコンに入れてみた〝実録〟を書いていきます。

工程がそこそこあるので、3記事に分けます。

  • 第1記事(この記事):PowerShell編 + Git編 ← いまここ
  • 第2記事:Claude Code本体のインストール + 動作確認
  • 第3記事:ログイン + 健康診断(/doctor)

そして今回のテーマは、ただの手順紹介ではありません。わたしが実際に戸惑ったところを、そのまま正直に書きます。同じところでつまずく人の助けになればと思います。

この手順は、初心者にやさしい〝ネイティブ〟インストール(WindowsにそのままPowerShellから入れる方法)を前提にしています。


PowerShell編:〝最新版を入れろ〟と何度も言われて混乱した話

まず、PowerShellを開いてみた

Claude Codeは「ターミナル(黒い画面)」から入れます。Windowsでは、その画面として PowerShell を使います。

スタートボタンを押して PowerShell と検索し、出てきた「Windows PowerShell」を開きました。すると、こんな表示が出ました。

Windows PowerShell
Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved.
新機能と改善のために最新の PowerShell をインストールしてください! https://aka.ms/PSWindows
PS C:\Windows\System32>

3行目に「最新の PowerShell をインストールしてください」とあります。親切に言ってくれているので、素直に従うことにしました。

言われたとおり更新→でも、また同じ案内が出る

案内に従って最新版をインストールしようとしたら、「すでに最新版が入っています」という返事。「あれ、もう入ってるのか」と思いつつ、念のためパソコン自体を再起動して、もう一度「Windows PowerShell」を開いてみました。

すると——また同じ「最新版をインストールしてください」が出る。

「更新したのに、なんでまた言われるの…?」と、ここで完全に手が止まりました。これが、最初の大きな戸惑いポイントでした。

種明かし:PowerShellは〝2つ〟あった

よくよく調べてわかったのは、PowerShellには別物が2つある、ということでした。

  • Windows PowerShell(青いアイコン) … 昔からWindowsに最初から入っている古いほう(バージョン5.1)。もう新しい機能の更新はされないので、開くたびに「新しいPowerShell 7に乗り換えてね」という案内を出し続けます。
  • PowerShell 7(黒いアイコン) … 新しく開発が続いているほう。さっき「すでに最新」と言われたのは、実はこのPowerShell 7のほうがもう入っていたから。

そう、青い「Windows PowerShell」と黒い「PowerShell 7」は、名前は似ていても別のアプリだったのです。わたしがずっと開いていたのは古い青いほうで、そちらはいくら更新しても永遠にあの案内を出します(古い本体は更新されないので当然なのですが、知らないと本当に分かりません)。

スタートメニューをよく見ると、アイコンが青から黒い「PowerShell 7」に変わったものが、ちゃんと別に存在していました。

💡 ここがいちばんの落とし穴でした。 「Windows PowerShell」と「PowerShell 7」は別アプリ。青いほうの〝最新版にして〟という案内は、黒い「PowerShell 7」を使えば解決します(青いほうを更新しようとしても消えません)。

結論:これからは黒い「PowerShell 7」を使う

正直に言うと、Claude Codeのインストール自体は、古い青いPowerShellでもできます。ただ、この〝案内が出続ける問題〟で混乱しないためにも、わたしは新しい黒い「PowerShell 7」に揃えて進めることにしました。

PowerShell 7が入っているか確認したいときや、入れたいときは、PowerShellで次のコマンドを実行します(Microsoftが推奨している方法です)。

winget install --id Microsoft.PowerShell --source winget

すでに入っていれば「最新です」と返ってきますし、入っていなければインストールされます。古い青いほうと並んで(消されずに)入るので安心です。インストール後は、スタートから PowerShell 7 と検索して、黒いアイコンのほうを開きます。

もうひとつの小さな戸惑い:勝手に〝管理者〟で開く

ついでに、もう1点。わたしの環境では、普通に開いても、なぜか管理者として実行された状態(プロンプトが C:\Windows\System32> になる)で開いてしまいました。PCをリカバリーした直後の管理者アカウントだと、こうなることがあるようです。

結論としては、Claude Codeのインストールには影響しないので、このまま進めてOKでした。気になる場合は、cd ~ と打つと、表示が自分のユーザーフォルダ(C:\Users\ユーザー名>)に移って、見た目がすっきりします。


Git編:〝必須じゃないけど入れたほうがいい〟に納得した話

PowerShell(黒いほう)が用意できたら、次は Git for Windows という無料ソフトを入れます。

「必須」なの?「任意」なの?問題

ここも、最初に情報が錯綜して迷ったところです。ネットの古い記事だと「Claude Codeを使うにはGitが必須」と書いてあることが多いのですが、調べ直すと、現在のClaude CodeはGitが無くても動く(PowerShellを使って動く)ようになっていて、正確には〝推奨〟という位置づけでした。

「じゃあ入れなくてもいいのか」とも思ったのですが、入れたほうがいい理由を知って納得しました。

Gitを入れておくと、Claude Codeが「Git Bash」という仕組みを使えるようになり、こなせる操作の幅が広がります。逆に無いと、その部分をPowerShellで代用することになります。つまり、

無くても動く。でも、入れておくと〝より快適に・より多くのことが〟できる。

ということ。だから「必須ではないけれど、入れておいて損はない(むしろ入れたほうがいい)」。この理由がわかって、わたしは入れることにしました。

(なお、古い記事に出てくる「Node.js」は、今のインストール方法では不要です。ここは入れなくてOKです。)

Git for Windowsをインストールする

PowerShell 7に、以下のコマンドを貼り付けてEnterキーを押します。

winget install --id Git.Git -e

ダウンロードとインストールが進みます。完了するまで少し待ちます。

  • 途中で利用規約への同意(Y/N)を聞かれたら、Y + Enter で進めます。(PowerShellを入れたときに同意済みなら、聞かれないこともあります。)
  • Windowsの許可ポップアップ(UAC)が出たら「はい」をクリックします。

設定を反映させる(閉じて開き直す)

インストールが終わったら、いったんPowerShellを「×」で閉じて、もう一度開き直します。

💡 この〝閉じて開き直す〟をやると、いま入れたGitがPowerShellに認識されるようになります。Claude Code関連では、この「閉じて開き直す」が何度も出てきます。つまずいたら、まずこれを試すくらいに覚えておくと安心です。

ちゃんと入ったか確認する

開き直したPowerShellで、次のコマンドを入力してEnterを押します。

git --version

次のようにバージョン番号(数字)が表示されれば、Gitのインストールは成功です。

git version 2.x.x.windows.x

(数字の細かいところはバージョンによって違いますが、git version ... と数字が出ていればOKです。)


第1記事のまとめ

今回いちばん伝えたかったのは、「Windows PowerShell(青)」と「PowerShell 7(黒)」は別アプリで、青いほうの〝最新版にして〟という案内は黒いほうを使えば解決する、という点です。ここを知らずに、わたしは更新と再起動を何度も繰り返してしまいました。同じ沼にはまる人が、ひとりでも減ればうれしいです。

Gitについても、「必須ではないが推奨」という温度感と、なぜ入れたほうがいいのか(Git Bashが使えて幅が広がる)が腑に落ちると、迷わず進められます。

次回・第2記事では、いよいよ Claude Code本体のインストールと、動作確認に進みます。ここでも、わたしは実際にひとつ詰まりました。その話も正直に書く予定です。